ラボニュース:レアアースを低減した白色LEDの研究

28.07.2016
タイプ:  技術

“ORCA”プロジェクトで光生成の新材料を研究・開発中

発光ダイオードの色素や蛍光体に必要なレアメタルは、有限の貴重な資源です。オスラム オプトセミコンダクターズは、 “ORCA”プロジェクトパートナー4社のうちの1社として、新しい有機色素と無機蛍光体の研究開発を行っています。2016年5月に開始されたこのプロジェクトの目的は、新ソリューション開発によって、これらの希少材料の削減と、実際の製造におけるそのソリューション導入の促進です。

ドイツ連邦教育研究省(BMBF)の出資による“ORCA”プロジェクトの目的は、「産業と社会のための材料イノベーション(WING):資源効率性の産業と社会のための材料(MatRessource)」イニシアチブの一環として、新世代の白色LEDを生み出すことです。プロジェクト期間は3年の予定で、必要なレアメタル使用量の持続的削減を達成するための、LEDの新しい有機色素と無機蛍光体の研究開発を含んでいます。それは高効率でコスト効率に優れ、長寿命なものである必要があります。そして長期的には、これらの材料によるLEDが照明市場全体で入手可能なものでなければなりません。

オスラムオプトセミコンダクターズ、BASF SE、オスラム、ザールラント大学の4社で構成されるこのコンソーシアムは、この付加価値連鎖の全体をカバーしています。BASF SE、オスラム、ザールラント大学は新たな省資源化蛍光体材料の研究、分析、開発で協働し、オスラムオプトセミコンダクターズはコンポーネント設計および色安定性を実現する耐久性あるエミッタとモジュールの研究を担当しています。

これまで、白色光は基本的には青色LEDと広帯域発光変換材料により生成されてきました。固体照明市場におけるそのシェアは90%以上です。望ましいLEDの色品質を達成するため、赤と緑の特殊蛍光体と時には付加的な赤色LEDが使用されています。これらの色素や蛍光体の材料は、実質的にヨーロッパには存在せず、また世界的に供給不足のレアメタルが多く(最大75)含まれているため、新しい色素と蛍光体の代替が必要とされています。