10°ビニングとは?

3基のスポットライトで照らされた光景を想像してください。3基のスポットライトの白色光には違いがあるはずです。色度座標の測定で1SDCM内に収まるだけでなく全く一致していますが、それでもなお違って見えます。なぜこのような事が起きるのでしょうか。
この問題は、現在のLED白色ビニングに使用されているCIE 1931 2°xy表色系の一部の誤差に起因しています。異なるスペクトル構成の複数LEDが全く同じ色度座標に測定された場合でも、視覚において色差が生じることがあります。このスペクトルの相違は、青色素子の波長の違い、またはコンバーターの構成により生じます。

それでは、いかにこの課題を解決し、色差の目視評価をもっと正確に測れるでしょうか。この10° ビニングの導入と共に、当社は最新のCIE 170-2:2015 技術報告書をLED ビニングに適用しています。この報告書は視覚生理に基づく基本色度図の作成に最新の2006年錐体分光感度を用い、測定とビニングにおいて視覚的な色差も適切に取り込まれています。この新しい等色関数は85年間の研究が集約されたものです。

オスラム オプトセミコンダクターズの新しい10°ビニングとは、具体的にはどのようなものでしょうか?新10°ビニングの導入は、LED白色ビニングに3つの重要で革新的な進歩を実行し、3SDCMビニングの色差が最大でも3 UNIT内に実際に収まることを保証します。

  1. CIE 1931から最新の基本等色関数への変更は、色度図における生理学的に重要な座標に、正確な色度座標測定を保証します。
  1. 2°から10°の視野への移行は、色差測定と評価を現実の一般照明アプリケーションに大幅に近づきます。2°はおよそ50cm先の直径20mmの物体を観察する場合です。それに対し、10°は50cm先の直径90mmの物体を観察する場合に該当し、実際の状況に大幅に近づきます。
  1. MacAdam楕円のxy 座標から、楕円を円に補正するu’v’座標への変更は、色差が同じ座標スケールで示される単一化された色空間を可能にします。そのため、測定された色差はどの軸方向でも視覚的色差に対応し、その差を簡単に判断できます。

10°ビニングによる照明器具メーカーの利点はどのようなものでしょうか?下記の白色LED製造段階での分布シミュレーションは、1SDCMのリスクと10°ビニングによるその解決を示しています。
(シミュレーションパラメータ:CCT=4000K; CRI=80; 青色波長変動=15nm)

2セットのLEDを使用しています。1つは緊密な1SDCMビニングで、もう1つは「10°ビニング」です。

1SDCMビニングは非常に範囲が狭く、色差が非常に小さく見えます。10°ビニングは、あらゆる業界規格を満たす1931 2°色度座標の標準3SDCMビニングです。

前述の通り、1931 2°表色系は色差を正確に測定できないため、従来の色空間での非常に小さな色差も、2015 10°では非常に大きな色差になる可能性があります。

LEDを2015 10°表色系でLEDを測定すると、1SDCM ビニングの範囲が著しく広がり、3UNITを超える色差さえ示します。それに対し、10° ビニングの LEDは、3UNIT領域内に問題なく収まり、不快な結果は生じません。

このように、10° ビニングは多様なスペクトルの違いに起因する色差に関して1SDCMよりも優れています。

この新10° ビニングは、現行の1931 2° 標準3SDCMビニングにも完全に適合し、現行の設計および規準のあらゆる要件を完全に満たしています。この新2015° 10° 3UNITの特長は、予想外の大きな色差を防止することです。